給食ビジネスの最新動向をざっくり把握【書評】

みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。

今回は『給食ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本』を紹介します。

本書は,業界研究に関する入門書に位置づけられるシリーズの一冊で,給食業界について書かれています。

執筆は,株式会社日本給食業経営総合研究所という会社。日本で唯一の給食業に特化した経営コンサルティング会社とのことです。教職業界には大小様々な多様な形態が存在するかと思いますが,そのような業界を俯瞰できる立場にあるのではと想像します。

業界に関する入門書とのことですので,基本的には給食業界に詳しくない方,たとえば転職や就職,起業などでこれから給食業界に携わりたいと考えている方が主なターゲットだと感じています。なので,そういった方が給食業界の全体についてザックリとした知識を得たいという場合に適していると感じています。

一方で,既に給食業界で働いている方にはオススメできないということでも,ありません。業界で働いていても,業界全体のことには詳しくない,他社の動向はあまり知らないといったことはあると思いますので,そういった知識についても,本書は提供できると想像します。

とはいえ,記述は経営者等のマネジメント層(管理職)向けの傾向があると感じています。なので,特に現場で給食実務に携わっている方が,明日からの給食業務に活かせるような内容はそれほど書かれていないと思います。なので,そのような内容を求めて購入されるのは,若干ミスマッチになると思います。

私は栄養士・管理栄養士の資格を持っていますが,給食業界で働いたことがないので,この業界のことについてはよく知りません。なので同じように,他業界で働いている栄養士・管理栄養士の方が給食業界のことをざっくりと把握したい場合に,本書は有用なのではと思います。

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