みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。
今回は,「Excelで栄養計算ソフトを自作しよう」の第4回で,
こちらの記事の続きです。
今回から実際に栄養計算を行えるようにしていきます。
まずは食品番号と重量からエネルギーを算出する方法について紹介してます。
では,行きましょう!
前回のおさらい
まずは前回のおさらいからです。
前回はVLOOKUP関数を用いて,食品番号から成分表の食品名を検索しました。
数式は以下のようなものでしたね:
これを「栄養計算シート」のセルD12に入力しました。
そして,セルB12に食品番号を入力すると,食品名がセルD12に表示される,というところまで行いました。忘れてしまった方は前回の記事を確認しておきましょう。
今回はその続きからです。
まずはエネルギーを検索・表示しよう
今回は,下記の2つを行います。
- 食品のエネルギーを検索・表示
- 食品の重量に応じてエネルギー値を計算
まずは,食品番号からエネルギー値を検索し,表示してみます。
これには,前回の食品名と同様にVLOOKUP関数を使用します。
食品番号から食品名を検索・表示したのと同じように,食品番号からエネルギーを検索・表示するという流れになります。
【復習】VLOOKUP関数について
本題に入るまえに,VLOOKUP関数についてもう一度確認しておきましょう。
VLOOKUP関数は以下のような構造を持っていました。
これを食品名に当てはめた場合は,下記のようになるのでしたね:
- 検索値:食品の食品番号(01001など)
- 範囲:食品成分表の本表シート
- 列番号:食品名のある列(食品番号がある列から数えて3列目)
- 検索方法:部分一致では他の値を拾う可能性があるため完全一致→FALSEで
VLOOKUP関数でエネルギーの列を検索しよう
食品名を検索する数式は下記でした:
これを少し変更して,エネルギー値を検索・表示してみましょう。
エネルギーの列は,食品番号のある列から数えて5つ目にあります。
そのため,列番号の部分を5に変更すれば良いということになります。
すなわち,数式は以下のようになります:
これを,エネルギー(kJ)を表示したいセルG12に入力しましょう。
以下のような結果になれば成功です:
重量に応じてエネルギー値を計算しよう
上記までで,食品のエネルギーを検索・表示できました。
しかしこれでは,ただ成分表に記載されているエネルギー値を表示しただけです。
実際の栄養計算では,食品の重量に応じて計算しなければなりません。
これを実現するため,数式を修正していきましょう。現在の数式では,成分表に掲載されている100gあたりのエネルギー値が表示されています。この値を入力した任意の重量あたりのエネルギー値に計算します。計算式は下記のようになります:
エネルギー(kJ/g) = 100gあたりのエネルギー値(kJ) / 100(g) × 任意の重量(g)
この計算式をもとに,セルG12の数式を変更してみましょう。
下記のようになります:
赤字の部分が追記した箇所です。
E12は計算したい任意の重量が入力されているセルです。試しにE12のセルに重量を入力してみましょう。
最終的に以下のような画面になれば成功です。
これで重量あたりのエネルギー値を計算することができました!
試しに,重量の場所を10gとか200gとか別の値にしてみて,きちんと計算されているか確認してみましょう。値もしっかりと変化し,重量に応じて計算できていることがわかるかと思います。
まとめ
今回は下記を行いました:
- 食品のエネルギーを検索・表示
- 食品の重量に応じてエネルギー値を計算
次回は,エネルギーだけではなく,他の成分もエネルギーと同様に検索・表示し,重量に応じて計算されるようにシートに追記していきます。
では,また次回から頑張りましょう。
次回の記事はこちら:
連載目次
- Excelで栄養計算ソフトを自作しよう!【成分表2020年版対応】
- 栄養計算ソフトのための食品成分表をExcelで作成しよう!【成分表2020年版対応】
- VLOOKUP関数で食品成分表から食品名を検索しよう!【成分表2020年版対応】
- Excelで食品成分表から食品のエネルギーを算出してみよう!【成分表2020年版対応】現在のページ
- Excelで食品成分表から色々な栄養素の成分値を算出してみよう!【成分表2020年版対応】
- SUM関数で算出した栄養素を合計してみよう!【成分表2020年版対応】
- SUMIF関数で食事区分ごとに栄養素を合計しよう!【成分表2020年版対応】
- 【完成】Excelで栄養計算ソフトを作成してみた!【成分表2020年版対応】