【栄養学部の学生向け】新卒管理栄養士の就職活動について

みなさん，こんにちは。
シンノユウキ（shinno1993）です。

学生

新卒管理栄養士の就活について知りたい！

新卒での管理栄養士の就職は，一般的な職種と異なる点がいくつもあります。

最終的には一般職種として就職した私ですが，自身の就活経験をふまえ新卒管理栄養士の就職活動についてまとめました。

就活を行う時期について

まず，就活を行う時期について解説します。

管理栄養士職の就活時期は一般企業とは異なります。他の学部の友人が内定を獲得したとしても焦ることはありません。

就活を行う時期のポイント

病院や介護施設などは，採用時期が少し遅めです。加えて募集期間も長めな傾向にあります。

病院や介護施設では，定期的な新卒採用を行っているところはまれです（もちろん無いわけではありませんが）。退職者が出た場合の募集がメイン。退職時期は一定ではありませんので，通常の新卒の採用時期と比べると遅めだったり，また1年間を通してちらほらと採用があったりします。

なので，たとえば年明けの時点で内定がなかったりしても焦ることはありません。その時期に募集をかける病院もありますし，３月のギリギリの時期に採用することもありえます。

管理栄養士職でも，給食委託業者等の一般企業では採用時期は通常の職種と同様です。

採用活動の開始と同時に一斉にPRを行い，一斉に内定を出す。こういった採用プロセスです。一般企業に就職する場合は，管理栄養士でも採用時期は他職種と変わりません。

ここでの一般企業は，定期的に新卒採用をしていたり，消費者に向けてビジネスを行っているような企業のことで，給食の委託会社なども含まれます。早めの就職活動が必要となります。

管理栄養士の主な就職先について少し解説します。ポイントは下記のとおりです：

管理栄養士の就職先のポイント

病院や介護施設は，管理栄養士の花形的な職場でしょう。管理栄養士は本来，病気の患者への栄養指導が生業です。それを最も発揮できる職場が病院や介護施設だと思います。

ただし，新卒で就職するのは比較的難しいかもしれません。採用数が少なく，即戦力が求められることが多いからです。また採用数も少なく，狭き門となっています。

ですので，これらの職場に就職するためには，新卒の管理栄養士を募集している場所を探すこと，自分の能力を証明することの2つが重要になります。

一部を除き，リクナビやマイナビなどの就職情報サイトには，病院の採用情報は掲載されません。そのため，学校宛に来る求人情報や，病院のWebサイトなどをしっかりと確認する必要があります。

また，自分の能力（学力）をしっかりと証明できるようにすることも重要です。採用試験での筆記試験では管理栄養士国家試験の問題に準じるものが出る傾向にあります。これで高得点を出す努力も必要です。普段からコツコツと勉強しておくようにしましょう。

給食の委託会社は，病院などと比べると就職するのは比較的容易です。人手不足が常態化しており，広く門が開かれています。リクナビやマイナビといった採用情報サイトを活用して応募しましょう。

ただし，休みが少なかったり給料が少なかったりといった，待遇面の悪さも懸念されます。こういった点は企業ごとにかなり差があります。休みがしっかりと取れる会社もあれば取れない会社もあります。

委託会社に就職する場合は，就職するための努力をするというよりも，OB訪問や会社訪問などを通してその会社に関する情報を集め，その企業ごとの特色を見極めた上で就職するのが望ましいでしょう。

管理栄養士の活躍の場は，ドラッグストアや食品会社，スポーツ施設やなど多岐にわたります。

世間の健康に関する意識が高まっていることも関係しているのでしょうか。ドラッグストアでも管理栄養士は重宝される存在です。またフィットネスクラブなどのスポーツ施設でも，食事に関するアドバイスができるという点で管理栄養士の需要があります。

こういった職場では，管理栄養士資格が必要ない仕事に従事する場合もあります（ドラッグストアでのレジ業務など）。ただ待遇面は良い場合が多いようです。これには，管理栄養士職の待遇の悪さが根本にあるのかもしれません。

管理栄養士を目指す学生に人気の職場として，食品会社の企画・開発があります。ただし，食品会社に就職するのは，学部卒では難しいかもしれません。大学院への進学も１つの手段になるでしょう。

今回は，新卒の管理栄養士が行う就職活動について，採用の時期や就職先，参考にすべき情報について紹介しました。

管理栄養士の就職活動は他の職種と比べると長くなりがち。チャンスを逃さず長い視点で頑張っていきましょう。