[レースレポート] 第16回 神宮外苑24時間チャレンジ (24時間走)

みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。

3月8日〜9日にかけて、東京・神宮外苑で開催された「第16回 神宮外苑24時間チャレンジ」に参加しました。数少ない24時間走の大会で、同じ周回コース(1周1324.56m)を24時間走り続けるという形式です。

なぜ24時間走に参加したのか?

24時間走に参加した理由はいくつかあります:

100km超のレースに出てみたかったから:

2024年4月に、100kmのレース「チャレンジ富士五胡ウルトラマラソン」に参加しました(レースレポートはこちら)。100kmを超えるウルトラマラソンはいくつか開催されており、次はそれらに挑戦してみたいと思っていました。24時間走は同じコースをぐるぐる回るため、リタイアしやすくリスクが低いことや高低差がなく比較的難易度が低いことが魅力でした。少なくとも低体温症や熱中症等のトラブルがあっても対処できます。そこで、さらなる長距離レースへの「登竜門」として参加を決めました。

いつ大会がなくなるか分からない

24時間走は、少なくとも一度は出てみたいと思っていました。「もうちょっと実力を付けてからでもいいかな…」という気持ちもありましたが、思い切って参加しました。というのも、レースはいつ開催されなくなるかわかりません。私が「いつか参加したい!」と思っていた大会は、いくつか無くなってしまいました。たとえば、「さくら道国際ネイチャーラン(2024年で運営困難により終了)」、「板橋区・高島平ハーフマラソン(2024年で地域の再開発等を理由に終了)」などがあります。今回が16回目の開催となる歴史ある神宮外苑24時間チャレンジも、今後どうなるかはわかりません。そのため、参加したことないままだと悔やんでも悔やみきれないという思いから、実力不足を承知の上でエントリーしました。

レース内容

最終結果

  • 走行距離:121周(160.272km)
  • 順  位:男子34位/80位、総合47位/107位

下記の表は、1時間ごとの周回数と距離、気候、累計の周回数と距離です。周回数は時間を追うごとに少なくなること、気候については17時~23時位にかけて雨(雪交じりでしたが)が降り、気温も低くなっていったことがわかります。

気候は気象庁HPより(東京都・地点は東京)

スタート~6時間程度(11時~17時)

  • 1時間あたり6周を目安にスタートしましたが、周りのペースが想定より速く、2時間目には7周を回るほど。
  • さらに、心拍数がフルマラソン並に高くなり(%HRR 70-75%程度)、息が深く吸えない感覚で、かなり息苦しさを感じる。
  • 補給のためのテント戻りやトイレなども想定以上に時間を取り、想定よりも距離を重ねられない。

6~12時間(17時~23時)

  • 予想より早く降雨と気温低下が始まったため、レインウェアに着替えて対応。レース中に着替えたのは初めてだったが、この着替えが功を奏し、降雨・低温環境でも予定通り走ることができた。雨天でのレースは初めてでしたが、走るペースを落としすぎずに済みました。
  • 寒かったので、止まったり歩いたりする時間が長くなると冷えてしまうと考え、エイド休憩を少なくし、できる限り走るようにした。
  • 首回りをストレッチすると心拍も少し落ち着いてきた。
  • しかし、足の疲労が蓄積して思うように周回を伸ばせない状態に。

12時間~18時間(23時~5時)

  • 12時間を経過しても想定した距離を走れていなかった(180km目指し95km程度走っておきたかったが、91km程度)。ここで目標を180km → 160kmへ下方修正。最初の2時間は挽回のために頑張ったが、これをあと10時間続けるのは不可能と考えた。
  • 完全に潰れるリスク回避のため、カレーやパンなど固形物でしっかり補給し、ランに歩きを混ぜ始める。
  • 3時ごろには眠気。暖かい装備、ニット帽を耳まで被って音が聞こえづらい状態、沿道での応援や交通整理のボランティアの方も少なくなったことが原因か。ここで用意していたエナジードリンクで対応。しかし外気温によりドリンクが冷たすぎ、全部は飲めず。

16~24時間(5時~11時)

  • いよいよ走れなくなる。最後の6時間はほとんど歩き「かっこ悪いし走ろうかな」と思い、走ろうとしても足に力が入らない。
  • 1周全て歩くと早歩きで13-14分位でいけそうだったので、全部歩いてもギリギリ160kmはいけると一応皮算用。ただし、これにはエイド休憩やトイレ休憩なんかは考慮されていなかったので、たとえば下痢なんかになっちゃうと厳しくなるだろうと考え、下痢の原因になりそうな飲み物やジェル類を避け、可能な限り固形物で補給した。カレーなども小さな容器に入れてくれるので、食べながら歩くことができる。このスタイルでなんとか1時間4周をキープできるように頑張った。
  • 最後の方になると、歩くのすらツラくなる(歩くのもツラくなるなんて想定外)。とはいえ、歩かないわけにはいかないので、苦しそうな顔をしながら歩く。この時間帯になると沿道に応援の方も増えてくるので、かなり心配させてしまう。
  • 最後は時間を20分ほど余らせて160km(121周)に到達。死力を尽くせばあと1周は何とかいけたかもしれないが、死にたくはなかったし、このあと電車と徒歩で家に帰らないといけないので、足首につけていた計測チップを返却し、レース終了。

まとめとあとがき

初の24時間走は、目標としていた距離に到達できず、残念な結果になりましたが、収穫はあったと思います。24時間走り(歩き)続けたことや、今回の天候に対応した経験は、今後も活きてくるのではと思います。補給方法やウェアリングなどの課題も明確になりました。24時間走に参加できたこと、160kmという最長距離を走れたことも大きいですね。

一方で、大会から中10日ほどたった現在でも体へのダメージが大きく、完全に回復できていません。大会終了日には38℃台の発熱もありましたし、足のダメージでいうと、膝周りのダメージが大きく、ほぼ故障しているような状態と思われます。勇気あるリタイアができなかった所為で、かなりダメージを引きずることになりそうです。

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