みなさん,こんにちは。
シンノユウキ(shinno1993)です。
人生100年時代と言われて久しい.人間の寿命が100歳まで延び,また社会の構造が大きく変化する中,学生時代に培った知識だけではその長い人生を生きることは難しいと言われています.時間をレクリエーションでなく自分のリ・クリエーション(再創造)に当てる.リンダ・グラットン著の『LIFE SHIFT』ではそのようなことが書かれています.
本書では,人生のステージを細分化し,キャリアの途中でも自分に投資するステージを設けることを提案しています.しかし実際問題,全ての人たちがそのような生き方ができるわけではない.これが難しい人もいるでしょう.となれば,フルタイムで働いている間でも,しっかりと自分に投資し積極的にリ・クリエーションしていかなくてはならないのです.
ただし,やはり忙しい現代人.そのリ・クリエーションのための時間や体力,モチベーションを捻出するのは難しいのかもしれません.毎日夜遅くまで残業し,疲弊し,疲れた頭と体で勉強するのは並大抵のことではないでしょう.
しかし,それでも勉強のための時間を捻出し,効率的にスキルアップしたいという方もいるかと思います.そんな方に私は提案します.朝4時に起きファミレスで勉強する!これが私の考える最高のスキルアップの方法です.以下では,なぜこのような方法を取るのかなどについて,詳しく紹介していきたいと思います.
この記事が不要な人
ただし,以下のような方々は,この記事を読む必要がありません:
- 勉強する必要性を感じていない人
- すでに勉強習慣を獲得している人
- 朝が超絶苦手が人
これらのどれかにでも該当する方は,今までの生活をそのまま続けても結構です.
しかし,今まで努力してきても,勉強する習慣を手に入れることができなかった人は,今回紹介する方法を“とりあえず”試してみていただければと思います.
仕事に大事なエネルギーを奪われる前に
これを読んでくださっている方は,勉強に対するモチベーションが,その他大勢よりは高い方々でしょう.すでに仕事に全力を傾けられ,それに加えて現在の仕事に活かせるスキル,または新しい分野に羽ばたくための能力を蓄えようとされていることだと思います.
仕事に自分の持つエネルギーの大半を注ぎ込み,仕事から帰った時はぐったりと疲れが溜まっている.その状態から勉強をしようと思っても,それが簡単でないことは火を見るより明らかです.
であればどうするか.
仕事にエネルギーを注ぎ込む前に,勉強にエネルギーを注ぎ込むのです.
イギリスを代表する作家:アーノルド・ベネットは自著『自分の時間 1日24時間でどう生きるか』の中で以下のように記しています:
はっきりしているのは、頭を働かせて、何とかあなたの情熱を日常の仕事だけですべて使い切ってしまわないようにすることだ。あなたのエンジンを日常の仕事に使う前に(あとではない!)、まずはそれ以外の何かに使うのだ。
簡単に言えば、「朝早く起きる」ということである。
引用)ベネット,アーノルド(2016)『自分の時間』(渡部昇一訳) 三笠書房.
朝起きるのが辛い?大丈夫.4時にアラームをかけてムクリと起き上がるだけです.ただそれだけ.
一度無理にでも起きてしまえば,その後は夜寝る時間も必然的に早くなるので早寝早起きの方向にシフトされるだけです.別に睡眠時間を減らすわけではない.
辛いのは最初だけ!最初は無理にでも起きるのです.それだけです.超絶夜型の方は諦めてください.仕方ないですね.
なぜファミレスなのか?
人の目がある
なぜファミレスに行くのか.
別にファミレスでなくて家でも良いのでは?と思われるかもしれません.でも家ではだめです.集中できません.
人の目があるということが重要です.
皆さんも経験があるのではないでしょうか.家では全然集中できないのに,塾の自習室やカフェ,ファミレスなどで勉強している際には集中できたこと.やはり人の目があると,集中力が段違いです.
勉強のために身銭を切っている
また,勉強のために身銭を切っているという感覚も大事です.これがあることで,「お金を出した分の元を取りたい」という意識が働きます.
100円でも200円でも良い.それだけのお金を出してスペースと時間を確保したという事実が自らの集中力にブーストをかけてくれます.
朝早く起き,ある程度のお金を出して確保したスペースと時間,目の前にどかっとPCを置いた状態でNetflixを見始める人は少ないのではないでしょうか(夜だと偶にしますけどね).
24時間営業が多い
また,カフェなどでなくファミレスを選んだのは24時間営業の店が多いからです.朝早く,5時や6時から開いているカフェは少なめです.それだけの理由でファミレスをお勧めてしてます.
なので,開いているのであればカフェでもファーストフード店でもどこでも構いません.人の目があること,勉強のために身銭を切っていることさえ満たすことができればどこでも構いません.
まとまった時間を確保する
まとまった時間を確保することは,効率的に勉強するために必要です.そのためにかなり早く起床するのです.
たとえば1時間という空き時間を,まとめて1時間で利用するのと20分ずつ3回に分けて細切れに利用する場合.この場合は,1時間まとめて利用したほうが遥かに効率が良くなります.
このことは,皆さんもある程度納得いただけるのではないでしょうか.誰からも邪魔されない大きな時間.途中で中断することなく一つのタスクのみに注入する.この時の集中度がいかに高いことか.
マネジメントの大家 ピーター・ドラッカーも自著『プロフェッショナルの条件』の中で以下のように書かれています:
成果をあげるためには、自由に使える時間を大きくまとめる必要がある。大きくまとまった時間が必要なこと、小さな時間は役に立たないことを認識しなければならない。たとえ一日の時間の四分の一であっても、まとまった時間であれば、重要なことをするためには十分である。逆に、たとえ一日の四分の三であっても、その多くが細切れではあまり役に立たない。したがって時間管理の最終段階は、時間の記録と仕事の整理によってもたらされる自由な時間をまとめることである。
引用)ドラッカー,ピーター(2000)『プロフェッショナルの条件』(上田惇生訳) ダイヤモンド社.
日常の空き時間を利用したり,仕事終わりの1時間ぽっちを利用するのではなく,早く起きて数時間もの時間を確保するのは,これによる理由が大きいです.やっていきましょう.
優先順位
物事には優先順位があります.それを取り違えてしまうと意味がないばかりか,有害である可能性もあるでしょう.優先順位は人それぞれでしょうが,目的となるものを見失わないように注意しましょう.
睡眠時間を削ってまで勉強しない
私が最もお伝えしたいことはこれです.睡眠時間を削ってまで勉強しない.
今回紹介している方法は,朝の4時に起きることです.だからといって,睡眠時間を削れといっているわけではありません.朝の4時に起きるのはまとまった時間を確保するため.そのためには,夜の雑多な事柄を放り投げて,早く寝る必要があります.決して,睡眠時間を削るわけではないのです.
睡眠時間を削って勉強しても,効率は良くないでしょう.効率を良くするためにしていることが,却って効率を悪くしてしまっては元も子もありません.睡眠は効率のためだけでなく,健康のためにも必要なものです.この辺りをきちんと理解するようにしてください.
仕事の時間に充てるのも禁止ではない
せっかく確保した朝の時間.でもどうしても仕事が煮詰まっており,それに時間をあてざるを得ないという場合もあるでしょう.私の考えでは,目的に合致する場合,これも禁止ではありません.
たとえば確保した時間ですることが今している仕事のためである場合.この場合は,最終的なアウトプットは仕事での成果です.仕事で成果を出すために勉強しているのに,それに該当できる時間を持っていながら,投入しないのはおかしな話です.
ただし,それを完全に認めると,恒久的に仕事の時間としてしまう方もいらっしゃるでしょう.これは間違っていると考えます.たとえば,スポーツにおいても,ただ試合ばかりしていても上達しません.しっかりと意図的な練習を積むことではじめて試合で成果を出せます.この練習の時間とすることが本来は望ましいと思います.
自身の目的をしっかりと認識し,それに向かって首尾一貫した態度で望みましょう.
まとめ
今回は効率的なスキルアップの方法として,朝4時に起きファミレスで勉強するという方法を紹介しました.参考になる方がいればいいなぁ.